積雪期登山講習会・指導員研修会_報告20250215_16

SMSCA登山学校 積雪期登山講習会・指導員研修会 報告
期日:2025年2月15日(土)・16日(日)1泊2日
会場:那須岳周辺(大丸駐車場から山麓駅間の講習適地)
宿泊:雲海閣(自炊)
参加者:21名/初級クラス6名(内一般参加1名)、中級クラス5名(内コーチ研修1名)、上級クラス5名(内コーチ研修2名)、講師5名
15日(土)11:00 雲海閣大広間に集合、仕事都合により1名欠席。開会式終了後、大丸駐車場に移動。
各クラスに分かれ、大丸駐車場から山麓駅間の斜面を利用し講習を開始。それぞれの課題に取り組み、15:30実技講習終了
宿に戻り、大広間にて鈴木一美、瀬藤両講師による、ロープワークを中心とした机上講習を実施。
入浴後の夕食・懇親会で交流を深めました。
16日(日)7:00より朝食 8:30大丸駐車場に移動、クラスごとに講習開始。12:30実技講習終了 宿に戻り13:30分閉会式 、終了後解散
※解散後の入浴は自由、那須湯本の源泉「鹿の湯」を堪能しました。
両日とも、宿那須須岳には珍しく風の無い穏やかな天気。積雪にも恵まれ、好条件の中無事講習を終える事が出来ました。また、今回昨年12月冬山遭難防止講習会に参加された方に、群馬県よりゲスト参加いただきました。
新型コロナ感染のため、2020年2月の実施より中断していた泊まり込み講習を、5年ぶりに開催することが出来ました。ご存じの通り、宿泊先の雲海閣は自炊の宿。山小屋スタッフ経験のある、野村前委員長の采配なくして開催不可能でした。本当にありがとうございました。
講習費も据え置き。宿代や食材費などの諸経費の値上がりに悩まされましたが、食事は、満足いただけたでしょうか? 何とか開催でき安堵いたしております。
今回、責任者として運営に関わりましたが、スタッフ参加の時とは大違いでした。準備に手間取り、講習内容について十分に検討・調整が行えず、スタッフの皆様には大変ご迷惑をおかけいたしました。
また、コーチ研修に参加いただいた、浦和渓稜山岳会中山元委員長より、日帰りの講習のほうが参加し易いのではないか?もっと古い技術の更新をアピールした方が良い!など、様々なご意見をいただきました。
今後は「あなたのその技術、大丈夫ですか?」を、指導委員会のスローガンにして頑張って参りたいと考えております。


◆初級クラス 担当講師:鈴木 一美、秋庭 栄
・雪上歩行の基本(フラットフッティング、キックステップなど)
・アイゼン歩行とピッケルワーク
・トラバース、斜・登下降、方向転換、耐風姿勢
・滑落停止技術 など


◆中級クラス(コーチ研修含む)担当講師:野村 善弥、矢田 実
・アイゼン歩行、ピッケルワーク
・滑落停止技術
・ツェルトテントを用いた緊急避難
・雪上確保支点の構築(ピッケル、土嚢袋、など)
・腰がらみ確保と衝撃体験、自己脱出 など


◆上級クラス 担当講師:瀬藤 武
・滑落停止技術
・雪上確保支点の構築(ピッケル、土嚢袋、など)
・ロープ確保(腰がらみ、スタンディング・アックスビレイ)
・ダイナミックビレイと衝撃体験、
・セルフレスキュー(確保からの自己脱出) など
★受講生の皆さんへ
講習で学んだ事を、是非所属会の皆さんに教えてください!
レベルアップの第一歩は、「教わる」から「教える」側へステップアップです。
指導・遭難対策委員会では、JMSCAの最新技術や情報を伝えられるよう努めています。
次年度も受講いただき、技術の確認を行ってください。
併せて、山岳コーチ1・2や夏山リーダー資格の取得を目指していただければ幸いです。
参加いただきありがとうございました。
報告 指導委員会 委員長 矢田 実